One Health Passは現在廃止?2026最新フィリピン入国と登録法
フィリピン渡航を計画している旅行者や出張者の間で、かつて入国時に義務付けられていた検疫申告システム「One Health Pass(ワンヘルスパス)」の現在について疑問を持つ声が絶えません。結論から申し上げますと、One Health Passはすでに完全廃止されており、現在は統合型電子渡航申告システム「eTravel(イートラベル)」へ移行しています。
しかし、ネット上には過去の古い情報が散見されるほか、検索エンジンの広告枠などを悪用して高額な手数料を請求する「悪質な偽サイト・フィッシング詐欺」の被害が2026年現在も報告されています。本稿では、在フィリピン日本国大使館やフィリピン検疫局(BOQ)の公式データに基づき、One Health Pass廃止の経緯から2026年最新のフィリピン入国手続き、eTravelの無料登録手順、マニラ空港での入国審査の流れまで、現場取材の知見を交えて徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:One Health Passは廃止済みであり、2026年現在のフィリピン入国には新システム「eTravel」の登録が必須です。
- 要点2:eTravelの公式登録は「完全無料」であり、クレジットカード情報や登録料を要求するサイトはすべて詐欺です。
- 要点3:出発時刻の72時間前からオンライン登録が可能で、発行されたQRコードを保存して提示するだけでスムーズに入国できます。
【真相解明】One Health Passは現在どうなった?廃止の理由と新制度への移行
フィリピン政府は新型コロナウイルス感染症の水際対策として、渡航者の健康状態やワクチン接種歴を管理するために「One Health Pass」を運用していました。しかし、渡航制限の緩和とともに手続きの煩雑化が課題となり、2022年後半から段階的なシステム刷新が断行されました。
One Health Passが廃止された最大の理由は、「検疫」「出入国審査」「税関申告」という3つの独立した手続きを一元化し、空港の混雑を緩和することにあります。旧システムでは、紙の入国カードや税関申告書を機内で記入した上で、さらにOne Health Passの事前登録が必要という二重の手間が発生していました。これをデジタル技術で一本化し、旅行者の利便性向上と国境管理の効率化を図った仕組みが現在の「eTravel」です。
2026年現在の運用においては、コロナ禍に課されていたワクチン接種証明書やPCR検査等の「陰性証明書」の提出義務は原則として撤廃されています。平時の出入国管理体制へ完全に回帰しており、渡航者は健康状態の簡単な自己申告と税関情報の入力をeTravel上で行うだけで手続きが完了します。

【データ比較】旧One Health Passと最新eTravelの決定的な違い
かつてのOne Health Pass時代と現在のeTravelでは、求められる情報や手続きのフローが大きく異なります。渡航前に混乱しやすい相違点を下表にまとめました。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 運用ステータス | One Health Pass:廃止 eTravel:完全運用中(必須) | 各国で電子渡航認証へ一本化 | 旧システムへのアクセスは不可。必ずeTravelを利用すること。 |
| 登録費用 | 0ペソ(完全無料) | 有料の電子ビザ(ESTA等)と混同されがち | 料金請求画面が出た時点で100%詐欺サイトと断定可能。 |
| 登録受付期間 | フィリピン到着予定時刻の72時間前から | 出発前3日以内の手続きが標準 | 72時間以上前には登録システム自体が受付を開始しない仕様。 |
| 陰性証明書の要否 | 原則不要(提出義務なし) | 平時出入国基準に完全復帰 | 有症状時を除き、事前の医療機関受診や英文証明書取得は不要。 |
| 統合機能 | 検疫申告 + 入国カード + 税関申告 | 紙のカード記入が順次廃止傾向 | 機内で紙を記入する必要がなくなり、QRコード1つで完結。 |
【要注意】偽サイト詐欺の手口と被害実態|知らずにクレジットカードを入金する罠
「One Health Pass」や「フィリピン 入国」と検索した際に最も警戒すべきが、検索エンジンのスポンサー枠(リスティング広告)に紛れ込むフィッシング詐欺サイトです。
手口は極めて巧妙化しています。公式の政府ウェブサイトと酷似したデザインやロゴを無断で使用し、あたかも正規の申請窓口であるかのように偽装します。入力フォームに個人情報やパスポート番号を入力させた後、最終確認画面で「申請代行手数料」や「処理費用」と称して50米ドル〜100米ドル(約7,500円〜15,000円)前後のクレジットカード決済を要求してきます。
被害に遭った日本人渡航者の相談事例を見ると、「政府の公式手続きだと思い込み、何の疑いもなくカード情報を入力してしまった」「決済完了メールを見て初めて代行詐欺サイトだと気づいた」というケースが目立ちます。フィリピン政府の公式ドメインは末尾が「.gov.ph」となっています。URLの末尾が「.com」「.org」「.net」などの民間ドメインである場合や、支払いを求める画面が表示された場合は、即座に入力を中止してください。

【2026年最新】eTravelの正しい登録方法とマニラ空港入国審査の流れ
フィリピン渡航時に慌てないために、日本出発前の登録手順と現地到着後の動線を正確に把握しておきましょう。
1. 登録のタイミングと必要な準備物
登録は「フィリピン到着予定時刻の72時間前」から受付可能です。それ以前の登録はできません。事前に以下の情報をお手元に用意してください。
・有効期限が滞在期間+6ヶ月以上残っているパスポート
・航空券情報(便名、到着日時、出発空港)
・フィリピン国内の滞在先情報(ホテル名、住所、連絡先)
2. 公式サイトでの入力ステップ
フィリピン政府の公式ポータル(etravel.gov.ph)へアクセスし、以下の順序で入力します。
① ユーザー登録(メールアドレスとパスワードを設定してアカウント作成)
② プロフィール入力(氏名、性別、生年月日、国籍、パスポート番号)
③ 渡航情報の入力(渡航目的、利用航空会社、便名、滞在地)
④ 健康状態および税関申告の入力(直近の健康チェックと持込品申告)
⑤ 入力内容の確認と送信
3. QRコードの発行と保存
登録が正常に完了すると、画面上に固有のQRコードが表示されます。マニラ・ニノイ・アキノ国際空港やセブ・マクタン国際空港などの現地到着時に、検疫・入国審査・税関の各ポイントで提示が求められます。現地の空港Wi-Fiは接続が不安定な場合があるため、必ず日本出発前にQRコードのスクリーンショットを撮影するか、PDFをスマートフォン端末へ保存しておきましょう。
4. マニラ空港到着後の入国審査の流れ
現地空港に到着してからの動線は極めてシンプルです。
① 降機後、案内に従ってイミグレーション(入国審査場)へ移動。
② 審査官に「パスポート」「帰国便または第三国への出国用航空券」「eTravelのQRコード」を提示。
③ 指紋採取と顔写真の撮影を行い、入国スタンプを受領。
④ 預け入れ荷物をピックアップ後、税関ゲートで再度QRコードまたは指示に従い通過。
【実態検証】渡航者の生の声と現場トラブルから見えたチェックポイント
SNSや旅行コミュニティに寄せられた実際の渡航体験談を検証すると、制度変更に伴う現場特有のトラブルや見落としがちな盲点が浮き彫りになっています。
現場取材および旅行者の報告から見えてきた主な課題は以下の通りです。
・「家族連れでの登録ミス」: eTravelは乳幼児や子供を含む渡航者全員が1人につき1つのQRコードを取得する必要があります。代表者1名のアカウントから「同行者(Family Member)」を追加登録できますが、子供分の登録を失念し、チェックインカウンターや現地空港で慌てて登録し直すケースが散見されます。
・「空港チェックイン時の確認」: 日本の空港(成田、羽田、関西など)での搭乗手続き時に、航空会社スタッフからeTravel登録済みQRコードの提示を求められます。未登録の場合はチェックインが保留されるため、自宅や空港到着時に登録を済ませておくのが鉄則です。
・「旧姓・パスポート更新による不一致」: パスポート情報とeTravelの登録内容が一文字でも異なると、入国審査場の自動ゲートや対面審査でエラーが発生し、再登録を指示されるタイムロスが生じます。

【プロの結論】トラブルを未然に防ぐ渡航準備の鉄則と判断基準
海外渡航における出入国制度は、国際情勢や感染症動向に応じて急速に変化します。かつての経験や数年前のブログ記事に頼る「情報のアップデート不足」こそが、詐欺被害や空港トラブルを招く最大の要因です。
渡航者が取るべき行動基準は極めて明確です。
【スムーズに渡航できる人の特徴】
・出発72時間前のリマインダーを設定し、公式ドメイン(.gov.ph)から無料でeTravelを登録している。
・QRコードを画像としてスマホにオフライン保存し、紙でも1部印刷して携帯している。
・残存有効期間6ヶ月以上のパスポートと、出国用チケットを確実に手元に確保している。
【トラブルに巻き込まれやすい人の傾向】
・「One Health Pass」の名称でネット検索し、最上部の広告リンクを無批判にクリックしてしまう。
・無料のはずの手続きでクレジットカード決済を要求されても違和感を持たない。
・現地空港のフリーWi-Fiに依存し、QRコードをオフラインで表示できない状態にしておく。
事前の正確な情報収集とわずか10分程度の無料手続きを行っておくことが、安全で快適なフィリピン滞在を実現するための決定的な防壁となります。
【one health pass】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:以前フィリピンに行った際のOne Health Passのアカウントやアプリは使えますか?
A1:使用できません。One Health Passのシステム自体が完全に停止しているため、過去のアカウントやデータは引き継がれません。フィリピンへ渡航する際は、必ず新システムである「eTravel」の公式ポータルから新規登録を行ってください。
Q2:2026年現在、フィリピン入国時にPCR検査の陰性証明書やワクチン接種証明書は必要ですか?
A2:原則として不要です。感染症関連の水際制限は大幅に緩和されており、健康上の異常申告がない限り、日本出国前や現地到着時の陰性証明書・ワクチン接種証明書の提示は求められません。
Q3:eTravelの登録中にクレジットカード情報の入力を求められたのですが?
A3:それは100%詐欺・偽サイトです。フィリピン政府の公式eTravelシステムは完全無料で運用されています。登録料や手数料が発生することは一切ありませんので、直ちにページを閉じ、カード情報を入力しないよう厳重に注意してください。
Q4:スマートフォンを所持していない子供や高齢者の登録はどうすればいいですか?
A4:同行する保護者や家族のアカウントから、ファミリーメンバーとしてまとめて代理登録が可能です。登録後に発行された個別のQRコードを印刷して紙で持参すれば、スマートフォンを持たない渡航者でも問題なく入国審査を通過できます。
まとめ:最新ルールの把握と事前準備で快適なフィリピン渡航を
フィリピンの入国手続きは、かつての「One Health Pass」から完全無料の「eTravel」へと移行し、手続き自体は大幅に簡素化されました。不要なトラブルや詐欺被害を防ぐ鍵は、「公式ポータル(.gov.ph)を利用すること」「費用請求には一切応じないこと」「出発72時間以内にQRコードを取得・保存すること」の3点に集約されます。
古い情報に惑わされることなく、正確な最新ルールに基づいて事前準備を整え、安心で快適なフィリピン渡航を実現してください。 (出典: one health pass(Yahoo!ニュース))